リンカーン・ライムが戻ってくるぞ !

最近、いやなニュースばかりで真っ暗けだったのだが、やっと、希望が持てそうになってきた。

リンカーン・ライムが戻ってくるらしい。去年、第十作の"THE KILL ROOM"が出たばかりだから、ここ二、三年は新作にはお目にかかれないと思っていたが、続けざまの第十一作が出るそうだ。しかも、例の<ボーン・コレクター>に触発された連続殺人鬼が相手というのだから、誰だって、わくわくするだろう。タイトルは "THE SKIN COLLECTOR"。

ボーン・コレクター>とどんな風な関連があるのだろう?

無論、ジェフリー・ディーヴァーのことだから、その辺の語り口にそつはないだろう。

死体に謎の文字が残された被害者が相次ぎ、最後はライムの命まで狙われるという、これはもう、取ってつけたような、お定まりの筋書きだが、やはり、ジェフリー・ディーヴァーのことだから、気が抜けるような失望感は味合わずに済むと思う。

ああ、待ち遠しいなあ~。

アメリカ版は5月13日発売だが、イギリス版は5月8日に出るという。早速、イギリスの友人に無理を言ったから、5月の中ごろには手に入るはずだ。多分、しばらくは楽しい思いをさせてくれると思う。

しかし、情けないなあ。本格推理小説も選りすぐりのハードボイルドも、昭和という時代とともに、遠い夢のかなたに消え去ってしまった。いまでは、ジェフリー・ディーヴァーあたりにわずかな夢をつなぐだけだなんて、ああ、長生きなんてしたくなかったなあ。