昭和を暮す。

初めまして。ドーヴァー警部と申します。

京都は洛北の地、清滝の片隅で昭和を暮しています。

電話もない、テレビもない、ラジオもない、エアコンもない、ないない尽くしの生活です。無論、スマホなどあるはずもない。しかし、貧乏生活を誇りにしているのではありませんよ。自ら好んで、この状況を作り出しました。昭和の初期はこうだったなあという感じです。

住み着いて早や一年半。何の不自由も感じていません。それどころか、いろいろと再発見が多く、びっくりしています。

建物は築六十年余の古家ですが、日ごろの手入れが良いせいか、いまだに建付けもよく、雨戸だって、サッシなど一枚もないのですが、隙間風など入ってきません。だが、漆喰と木材で作られた日本古来の家はそれ自体、呼吸しているんですよね。無理に呼吸を止められれば、たぶん、死んでしまうのでしょう。

そんな昭和の生活は快適そのもの。何の不満もありません。いや、生きていられることを楽しんでいるのです。

いや、長くなりました。いろんな再発見のことは、また、機会があれば、また書くことにしましょう。

                       ドーヴァー警部